七五三(しめ)の若松
本日も、ご訪問ありがとうございます
京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
2014年今年最後の、いけばなのお稽古のご報告です
恒例の“お正月の祝い松”、『七五三の若松』、
『しめのわかまつ』と読みますよ
今年のお正月にもご紹介しましたねぇ
「若松」は、生長感をはらんだ若々しさと、
生気のみなぎった端正さが慶ばれて、
お正月の祝い花によく用いられます
“七五三”は2つに割れない数、和の精神をあらわすとして、
お祝い事によく用いられる数です
「しめ縄」を“七五三縄”と書くこともあるんですよぉ
「しめ縄」を普通漢字で書くと、「注連縄」ですよね
今の「しめ縄」は真ん中の太くなった横紐に、
3本の縄をぶら下げるのが一般的ですが、
かつては、同じ太さの横紐に、3本、5本、7本の縄をぶら下げた為、
“七五三縄”とも書いたんだそうです
今回で5回目の『七五三の若松』です
我、「喜堂未生流」は、松が7本、水引を5つ、青竹(花器)の長さが3尺
真、草(副)、留、それぞれの添、向添の計7本の若松を用います
真は、青竹(花器)の2,5倍強
副は、真の3分の2
留は、真の3分の1
それぞれの添は、それぞれから若松の幅を引いた長さ、
向添は真の2分の1の長さにします
流派によっては、松を矯めて、湾曲させてながして用いる所もあるようでが、
「喜堂未生流」では「若松」の特徴である、
真っ直ぐな生長感みなぎる若々しさを活かした、【真の花形】、
『七五三の若松』を“お正月の祝い松”としています
水引の結び方は「稚児結び」
左が金、右が金に
「若松」に水引をかけると気持ちがキリッと引き締まり、
お正月を迎える準備が出来ます
青竹(花器)には、元旦の朝一番に汲んだお水を注ぎます
このお水の事を「若水(わかみず)」と言いますよ
「若水」については、又詳しくご紹介したいと思いますが、
住古、立春の日に宮中の主水司から天皇に奉じた水のもとをさしたそうです
後に、“元旦の朝に初めて汲む水”、
“井戸から水を汲んで神棚に供えること”を指すようになったそうです
「若水」は邪気を除くと信じられていて、
神棚に供えた後、その水で年神への供物や家族の食事を作ったり、
口を漱いだり、お茶をたてたりと、縁起の良い水なのですよ
「若松」が、「若水」を沢山すって、
益々青々と勢いを増す様は更に縁起が良いということですねぇ
今年最後のいけばなのお稽古も、『七五三の若松』で締めくくり
このお稽古をもちまして、
気持ち良く、新しい年を迎える準備が出来ましたぁ