1月20日◎大寒
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京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
1年のうちで1番寒い時期とされる大寒
大寒とは、“寒さが一層加わる”という意味で、
まさしく読んで字の如くですねぇ
1月20日(2015年は1月20日)は大寒二十四節気の第24番目
期間としての意味もあって『立春』までの期間、
『小寒』から数えて15日目頃です
冬の季節の最後の節気で、寒さが厳しくなって、
1年中で最も寒い時季です
また、『小寒』から『立春(2015年は2月4日)』までの30日間を【寒の内】といって、
大寒はその真ん中にあたるんでしたねぇ
寒さが強まる時期の始まりに『小寒』があって、
次に大寒と続きます
【寒の内】や【寒中】とも呼ばれています
「寒の戻り」というのをご存知の方もいらっしゃると思いますが、
こちらは春になって気温が上がって来た頃に
急に寒さを伴うもので、この【寒】とは別なものなのだそうですよ
この大寒の時期は、
武道では、寒稽古や耐寒のためのいろいろな行事が行われ、
古くからの邪念を払ったり、気を引き締める日で、
水行をするなどで、邪気を払う日としても重要な日になっています
また、最も寒い時期である大寒は、
この強い寒気を使って仕込みが始まるものがあります
例えば「凍り豆腐(高野豆腐)」や、
「寒天」・「酒」・「味噌」といったものを仕込む時期なんですよぉ
仕込む時期でるというその訳は、まずは「水」にあるということです
『小寒』から『節分』の間の期間を【寒の内】といいましたが、
その期間に汲んだ水を寒の水といいます
大寒の時期の水は、最も寒い時季のため、
雑菌が少なく、長期間の保存に向いている水ということなのだそうです
それで、「凍り豆腐(高野豆腐)」・「寒天」・「酒」・
「味噌」・「醤油」などの仕込みに使うと、
腐りにくく、身体にも非常に良いよいうことなのですねぇ
寒の水・・・【寒の内】の間に汲んだ水のこと
この時期の水は、雑菌が少なく体にも良いとされてきました
また、長期保存に向いているとされ寒の水で作られた「味噌」、
「醤油」、「酒」は腐らないといわれています
そして、なんとこの大寒の日に食べると縁起の良いものがあるんですよぉ
皆様、ご存知でしょうかぁ~
それは、大寒の卵です
大寒の卵というのは、
【寒の内】の1月5日~2月3日に生まれた卵のことをいいますよ
この大寒の卵は、非常に縁起が良くて、子供が食べると病気にかかりにくく、
丈夫な身体になると言われています
寒さのために鶏の産卵数が減る代わりに、卵の栄養分が豊富になって、
滋養がたっぷり含まれているということです
よって大寒の朝に生まれた卵は昔から、
食べると健康に暮らせるといわれ、「寒たまご」として珍重されているんですねぇ
また、大寒の卵を食べると、幸運も金運もアップして、
お金に困らなくなると言われているんですよぉ
中国では、大寒の卵は“生気に満ちあふれた縁起物”ともいわれて、
大寒から5日間は「鶏始乳」と呼ばれ、
鶏が卵を抱き始める時期とされているんだそうですよ
風水の世界でも「寒たまご」は縁起物とされていて、
金運アップの食べ物といわれているそうですよぉ
1年で最も寒いとされる大寒の日
風邪などで体調を崩しやすい時期ではありますが、
寒い時期に負けず、頑張る鶏が生んだ生気満ちあふれる卵、
大寒の卵を食べて、栄養をたっぷりつけまして
幸運も金運も手に入れてみては如何でしょうかぁ~
冬土用・自愛の時
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皆様、冬土用というのはご存知でしょうか
『土用』というと夏を思い浮かべる方が多いと思いますが、
夏に体を労わる時候としても知られる『土用』は、
四季全てにあって、冬の土用は寒中に訪れ冬土用と呼ばれていますよ
2015年の冬土用は1月17日~2月3日になります
『土用』というのは、「土旺用事(どおうようじ)」の略で、
季節と季節の間の大気変化、季節の調節の変化の役目を受け持っているものです
『立春』・『立夏』・『立秋』・『立冬』等を思い浮かべることが多いと思いますが、
人間の体調に当てはめると、春の『土用』は夏に対して、
夏の『土用』は秋に対して・・・.というように、
それぞれに適応した抵抗力をつける働きをするものということになります
この時期は身体が次の季節へ移行している為に
体調を崩し易くなりますね
このような時に疲労等で抵抗力が低下していると、
発病もしくはちょっとした風邪等も治りが悪く長引いたり、
なぜか体調や気分がすっきりしなかったり、
病気が急に悪化するということもありうるという、侮れない時期なのです
【陰陽五行説】で、春・夏・秋・冬をそれぞれ「木」・「火」・「金」・「水」とし、
「土」を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、
『立春』、『立夏』、『立秋』、『立冬』の前の18日間を『土用』といいますよ
まさしく、次の季節へ移る前の調整期間ということになりますねぇ
最初の日を”土用入り”、最後の日を“土用明け”といいます
(入りの日によって18日間でない場合もあるそうです)
ここで、季節の移り変わりを表す歳時記、
雑節について簡単に・・・
『二十四節気』は、中国から渡来したことはご存知の方が多いかと思います
『二十四節気』は更に「七十二候」に細かく分けられています
ここまでの考え方は渡来した内容を踏襲しているのですが、
やはり風土の違いがあるために、
「七十二候」については何度か見直されています
そうした中で、“農業”に関連して生まれたのが雑節になります
《二百十日》・《彼岸》、そして『土用』があります
この中で、《彼岸》は春と秋の二回、『土用』は春夏秋冬ということですね
どれも“五穀豊穣”のために必要なことを説いていて、
それを守ることで田畑を耕し、実らせ、
自らの健康と生活を営んできたお守りのような節目になります
その中で『土用』は忌むべきこととして、
四季のいずれも「土」にまつわることを避けるようにとされています
『土用』の時期は、「土」の氣が強いため、
「土」に触れると体調を崩すと考えられたためなのです
この期間は農作業だけでなく、
埋葬(当時は土葬)も延期するようにしていたといいます
現在でも新増改築、移転、結婚、土いじりや動土も避けた方がいいといわれているんですよ
2015年の『大寒』は1月20日です
“寒の水”はとても澄み渡り、研ぎ澄まされ、
この間の水には滋養があるとも言われています
寒さも後半に入ったという知らせであると同時に、
厳寒の季節にしか出来ないことや見られない景色もありますね
例えば、高野豆腐(凍て豆腐)、寒天、寒造りの日本酒等になりますが、
こちらは又『大寒』の頃にご紹介したいと思います
また、「土」の中では私達が気付かない間に多くの命が育まれていて、
自然にその姿を見せ始めてくれます
雪の積もった土を少しづつ押しのけるようにして現れる姿には、
力強い生命力を感じますねぇ
そんな植物達も少しずつ、それでもほんの少しずつ、
時間をかけて目覚めて行きますね
「土」に触れられず、水仕事の多い冬土用は『節分』まで続きます
植物がおそるおそる暖かい「土」のそばに自生するように、
私達もこの時期は、自らを労わることが大切です
季節が少しずつ移り替わるように、
私達も少しずつ春へと力を蓄えて行きたいものですねぇ
皆様、どうぞご自愛くださいませぇ~
「小正月」・どんど焼き
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1月15日小正月(こしょうがつ)、関西では、この日までが『松の内』
旧暦の1月15日は『立春』後の望月(満月のこと)にあたって、
その昔、この日を正月としていた名残で、
元日を大正月(おおしょうがつ)、
1月15日を小正月と呼ぶようになったんでしたねぇ
大正月が「年神様」をお迎えする行事なのに対して、
“豊作祈願”や家庭的な行事が多い小正月
小正月の色々なお祝い事や慣わし事は、
今でも大切に守り伝えられているんですよぉ
本日は、そんな小正月のお祝い事や慣わし事についての続きです・・・
1月15日といえば、どんど焼といって、
神社でお正月飾りや古いお札などを燃やす、火の祭がありますねぇ
どんど焼は左義長ともいって、
小正月にお正月飾りや書き初めを燃やす行事で、
元日にお迎えした「年神様」を火に乗せて天にお返しする行事、
その煙に乗って「年神様」が天上に帰ってゆくとされています
左義長は、“三毬杖(さぎちょう)”という青竹でお正月飾りを焼いたことに由来するんですって
どんど焼、「とんど」とも呼ばれ、各地に様々な呼び名があるそうです
その火で焼いたお餅等を食べると、一年間“無病息災”で過ごせる、
火にあたると若返る、
書き初めを焼いた火が高く上がると、
字が上達するなどと言われています
吉書を焼く儀式だったんだそうですうよ)
このように、「年神様」を見送ってお正月行事も無事終了となるので、
1月15日を「正月事じまい」といって、
15日までを『松の内』とする地方もあるんですねぇ
因みに書き初めとは、
年が明けて初めて毛筆で一年の抱負や目標をしたためるものですよ
一般的には2日に行うようです
「吉書」とも呼ばれて、恵方に向かって、
おめでたい言葉や詩歌を書いたのが始まりなんだそうです
元々は宮中での儀式だったのが、
やがて江戸時代の寺子屋や明治時代以降の学校で習字が必修となって、
庶民の間にも広まるようになったんだそうです
正式には、学問の神様である「菅原道真」公の掛け軸を掛けて、
新しい筆と墨を準備して、「若水」で墨をすり、
恵方に向かって書をしたためるんだそうです
そして、この時したためた書はどんど焼で燃やすということですねぇ
地方色豊かな行事も行われているんですよぉ
かまくら
雪の「ほこら」を作って祭壇をもうけ、神様を祀る行事で、
子どもたちが火を灯して遊びます
かまくらは、雪を丸く固めて中を繰り抜いた、
「雪室(ゆきむろ)」と呼ばれる小部屋のことで、
かまくらの中には、水神様を祀るんだそうです
夜になると、かまくらに灯明をともし、
暗闇にほのかな明かりがいくつも並んで、幻想的な美しさをかもし出します
観光としてその美しい情景を楽しまれていますが、
もともとかまくらは見るものでなく、
中に入って、正面に祀られた水神様にお賽銭をあげて、
“家内安全”・“商売繁盛”・“五穀豊穣”などを祈願する為のものということです
かまくらの中にはむしろが敷かれて、
火鉢やコンロなども置かれ、
子供達が入って遊びながら、ここでお餅を焼いて食べたり、
甘酒を飲んだりします
そして水神様をお参りしたい大人達が来ると、
子供達子は“はいってたんせ(かまくらに入ってください)”、
“おがんでたんせ(水神様をおがんでください)”と言いながら、
甘酒や餅をふるまいます
大人達はお賽銭を水神様にあげてお参りをして、
子供達子にお餅や果物などを渡すんだそうです
こうして大人達が置いていったお賽銭やお餅などは、
子供達皆で分けて持ち帰るんだそうですよぉ
かまくらについては、深い歴史や地方によって様々な風習がありそうです
機会がありましたら、詳しくご紹介したいと思いますが、
今回はかまくらの語源について、簡単にご紹介したいと思います
①「かまど」の形と似ているから
かまくらの形はかまど型。しかし、形ばかりでなく、この中で実際にしめ飾りなどを焼いたので、「かまど」が語源になったとする説です。
②鎌倉大明神を祀ったから
古い書物に、かまくらの側に鎌倉大明神の旗が立てられている絵や、鎌倉大明神を祀ったとも書かれています。
③神座(カミクラ)からかまくらになった
雪室は神様の御座所、即ち神様のおいでになるところ神座であることから、この神座(カミクラ)がかまくらに変化したという説です。
④鎌倉権五郎景政を祀ったという信仰からでた説
後三年の役で、弱冠16才で勇敢に戦った景政を祀ったことから、かまくらとなったという説です。
⑤鳥追い歌の歌詞からという説
鳥追い歌に「鎌倉殿」という歌詞があることからかまくらになったという説です
これも子供達子が主役の行事です
なまはげは怠け者をいさめるために、
鬼が家々を訪ねて子どもを脅す行事で、本来は小正月の行事でしたが、
今では『大晦日』に行われているんですってぇ
それでは、なぜ子供が正月行事の主役になっているのでしょうか
それには、神様に最も近く、
神様が容易に扱いやすい者が子供だからという説があるそうです
お餅を食べたり甘酒を飲んだりして遊べるかまくらは子供達の天国、
逆に恐ろしい鬼に脅されるなまはげは子供達にとっては
地獄のような行事とも言えそうですねぇ
歴史と様々な風習が融合して
今日も続いている小正月の行事の色々・・・、
この先もずっと永く継承していきたいものですねぇ
「大正月」と「小正月」
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1月15日は小正月(こしょうがつ)
皆様、小正月ってご存知でしょうか
旧暦の1月15日は『立春』後の望月(満月のこと)にあたり、
その昔、この日を正月としていた名残で、
元日を大正月(おおしょうがつ)、
1月15日を小正月と呼ぶようになりました
(厳密に言うと、14日から16日までの3日間、
又は14日の日没から15日の日没まで、
又は、望(満月)の日、又は、元日から15日までの15日間ともされるようです)
大正月が「年神様」をお迎えする行事なのに対し、
小正月は“豊作祈願”や家庭的な行事が多いのが特徴です
今では元日の大正月ばかりが盛大にお祝いされていますが、
元来は小正月の方が重んじられ、
人々は色々なお祝い事や慣わし事を、大切に守り伝えてきています
又大正月・元日(又は元日から1月7日まで)を「男正月」というのに対して、
小正月は松の内に多忙をきわめた女性をねぎらう“休息日”として
「女正月」とも呼ばれていますよ
小正月はお正月の終わりとも位置づけられてもいて、
「小年(こどし)」、「二番正月」、「若年」、「花正月」の別名もあります
大正月には「門松」などを飾りますが、
小正月には餅花(もちばな)などを飾ります
餅花は、豊作の予祝の大切な行事だったんですよ
小正月は「花正月」とも呼ばれていますね
餅花というのは紅白の餅で、
これを柳などの木に飾りつけて、“農耕神の予祝の花”とされている桜の花や、
実った稲穂に見立てます
地方によっては繭を使うので、「繭玉」とも呼ばれていますよ
餅花は小正月の「正月飾り」でもありますが、
今では、大正月にも飾られる有名なお正月の飾りになっていますねぇ
小正月には、餅花と一緒に
「道具の年越し」として“農具のミニチュア”をこしらえて、
豊作を祈願する習慣が残っている地域もあるんですって
『元服(現在の成人式)』が行われたのも、この日ですねぇ
小豆粥を食べる習慣があるのはご存知でしょうか
小豆粥を食べて、“無病息災”を祈るんだそうです
小豆のように赤い色の食べものは、“邪気を払う”と考えられていますよね
祝い事の席に小豆を使った赤飯などがつきものなのはこの為です
小正月はまず、7日の『七草粥』をお祝いする「七日正月」(なのかしょうがつ)で始まり、
15日の「小豆正月」(あずきしょうがつ)を中心に、
20日の「骨正月」(ほねしょうがつ)まで続く、
一連のお祀りごとの総称であるという考え方もあるようです
先程、小正月の旧暦の1月15日は、
『立春』後の望月(満月のこと)にあたるとお話ししましたが、
古来の人々は、「太陰暦」で日を数えていました
よって昔から、月の満ち欠けと密に結びついていて、
月が細くて暗い朔日(ついたち)の大正月よりも、
満月に照らし出される小正月に
“お正月様(新年)が来られた”との思いを、強く感じ取っていたそうです
そして、上弦の月の夜にあたる7日は、
新月から始まった大正月の終わりの日であると共に、
満月に向かって輝きを増していく小正月の始まりの日とされて、
色々な祭礼を催して、月の復活と新生を祝ったといいます
また、1月7日は五節句の一つ、『人日(じんじつ)』とされて、
中国では晴雨にかかわらず、
邪気を祓うために七種菜(しちしゅんさい)の羹(あつもの)を食して、
その年の“無病息災”を祈ったことが、
『七草粥』のおこりとされていましたよね
春の兆しそのもののような七草を身のうちに取り込むことは、
自然と一つに溶け合い、自らも又新たな命としてよみがえりを実感するという、
大切な節会(せちえ)だったのでしょうねぇ
こうして、上弦の半月、「七日正月」を過ぎた月は、
日々明るさと大きさを増して、15日に満月の小正月を迎えます
そしてこの日、祝うのが小豆粥
小正月を「小豆正月」と呼ぶゆえんですねぇ
満月を年の初めとした頃の古い暦の名残でしょうか、
やわらかく炊いた縁起ものの小豆を白粥に散らして・・・
満月に見立てたお餅を、椀種ならぬ、お粥種に取り込んで・・・、
白と赤の対比も鮮やかなお祝いもののお粥さん・・・・
『御粥祭り(おかゆまつり)』が催されて、
それぞれ趣向を凝らしたお粥が供えられ、神事が執り行われています
又東山区の「八坂神社」では、
14日に桃の枝で作られた粥枝(かゆえだ)のお守りが授与されていて、
参拝の人々は、授かったこの枝で家の小豆粥をかき回し、
翌15日の朝一番に神前に供えて、
新年の“無病息災”、“五穀豊穣”を祈られるんですよぉ
やがて、満月の小正月も過ぎて月は再び欠け始め、
下弦の月を迎える20日が、「骨正月」(こちらは初耳です)
昔、お店屋さんはお正月の間はお商売を休まれたので、
お正月用の食べものは暮れの内にそれこそどっさり買い込んでありました
大量買いしてあった塩ブリや新巻サケも日を追って食べ進んでいくうちに、
20日頃に残っているのはアラ(骨や頭)だけになってしまいます
このアラで出汁をとって、大根を炊いて食べるのが20日の習わし
つまり、「骨正月」ということなのだそうですよ
睦月◎紅月
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本日は、1月睦月(むつき)について・・・
旧暦1月を睦月と呼びましたが、
現在では新暦1月の別名としても用います
睦月という名前の由来には諸説ありまして、最も有力なものは、
“親族が互いに往来し、新しい年を迎え、仲睦まじく宴をする月”、
「睦び月(むつびつき)」であるからといわれています
他にも、「元つ月(もとつつき)」、「萌月(もゆつき)」、
「生月(うむつき)」から等の説があります
また、“稲の実を初めて水に浸す月”を指す「実月(むつき)」から
転じたという説もあるそうです
又1月の別名の『正月』とは、
「正」には“改める”、“改まる”の意味がありますね
つまり“年が改まった最初の月”という意味で『正月』といいますよ
しかし、1月15日の「小正月」を過ぎると『正月』という意味も色あせるので、
16日以降は「嘉月(かげつ)」、「正陽月(しょうようがつ)」、
「初陽(しょよう)」、「年初月(ねんしょげつ)」等と呼ばれています
季節としては晩冬(ばんとう)で(『小寒』から『立春』の前日まで)、
日本海側の雪国からは風に乗って、雪の便りが届く頃になりますよ
この頃の季節の言葉といいますと・・・
霜日和
霜が降りた後の晴天を呼びます
庭の土に立っていた霜柱は、跡形もなく消えて・・・
「日和」には、晴れて、嬉しい気分が含まれます
風花(かざはな)
冬の晴れた空に、きらきらと舞う小さな雪片のこと
日本海側で降った雪の一部が漂ってきたものです
本格的な冬の前ぶれになります
月冴ゆ(つきさゆ)
真冬は大気が澄みきるとき
夜空には、冴え冴えとした鏡のような月が昇ります
凛とした美しさがあります
そして、睦月の頃を代表するお花はといいますと・・・
雪割草(ゆきわりそう)
まだ雪の残っているころに、
雪を割るようにして咲き出すのが名前の由来です
高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯の湿った岩場に自生します
雪割草の中では、
「三角草(みすみそう)」と「洲浜草(すはまそう)」がよく知られています
葉が三裂するところから、「三角草」
葉の形が、祝いの席に飾る島台の“州浜”に似ているところから、「洲浜草」
また雪割草はハート型の葉っぱの形から、
英語では「Liver leaf(肝臓の葉)」とも呼ばれるそうですよ
花言葉は沢山あって、「はにかみや」、「高貴」、「自信」、「内緒」、
「信頼」、「忍耐」、「優雅」、「期待」、「和解」等など・・・
日本では、北海道から九州にかけて分布し、山林に生育します
光や温度に非常に敏感で、昼間でも日が遮られると1~2分で花がしぼんで、
再び日があたると、いつの間にか花が開きます
寒い時期に咲くので、花弁びらを開閉することで
花の中の温度を下げないようにしているといわれています
名前も、「福寿(幸福と長寿)」の草とお目出度く、
お正月等、福寿草の花と「南天」の実とセットで
“難を転じて福となす”という縁起物の飾り付けがされますね
根と茎は有毒なので、決して食べないように
福寿草には、沢山の別名があって、
「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」ともいわれます
旧暦の正月(2月)頃に咲き出すことから、
“新年を祝う花”として、お目出度い良い名前がつけられたものと思われます
山茶花(さざんか)
花の少ない晩秋から初冬にかけて咲き出します
長い間咲き続け、お正月を過ぎても私達を楽しませてくれます
「椿(つばき)」の漢名(中国名)の「山茶花」が、
いつの頃からかこの山茶花サザンカの名前として間違って定着したんだそうですよ
読みは「山茶花(さんさか)」→「茶山花(ささんか)」→「さざんか」
というぐあいに変化したんだといいます
「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」よいう花言葉をもっています
蝋梅(ろうばい)
お正月頃から咲き出して、花の少ない季節に咲く、うれしい花です。
とてもよい香りが特徴です
中国が原産で、日本には17世紀頃に渡来しました
唐の国から来たこともあって、「唐梅」とも呼ばれ、
中国名も 蝋梅であったことに因むといわれます
「蠟梅」、「臘梅」とも書きますよ
“蠟細工のような、梅に似た花”から「蠟梅」の名になった
また、臘月(ろうげつ:陰暦の12月)に、
梅に似た花を咲かせるところから、「臘梅」とも
(※臘月というのは、12月の別名、『師走(しわす)』のこと。
「臘」は、「年の瀬」、「12月」という意味があるそうです。)
花の後でできる実は、なんともユニークな形をしています
花言葉は「先導」、「先見」、「慈愛」、「優しい心」
そして、1月の四季色はといいますと・・・
紅月(べにつき)
紅色が新春を寿き、華やいだ印象をつくります
紅色は慶事に相応しい色
気持ちを鼓舞して一年のスタートを飾れる晴れの色です
エジプトが原産地とされるこの「紅花」は、
シルクロードで選ばれたキク科の二年草です
花弁で染めた華やかな色は、万葉人の心を据え、
多くの和歌にも詠まれています
紅色は、高貴な女性の口元を飾る色でもありました
“親族が互いに往来し、新しい年を迎え、
仲睦まじく宴をする月”、睦月
皆様がそれぞれの素晴らしい一年を、スタートされておりますをことを
心より願って・・・
人日の節句・七草粥を食べましょう!
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1月7日といいますと、七草粥の日
皆様、朝の行事食、七草粥を食されましたかぁ
人日(じんじつ)の節句といって、
過去一年の厄払いと新年の無病息災と招福を祈願する、
人のための日であります
日本の行事食(料理)ということなんですよぉ
正月七日(人日)、三月三日(桃の節句)、五月五日(端午の節句)、
それは、七草粥が中国より伝わったことに由来するといいます
古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、
3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、
それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていたそうです
そして、7日目を人の日(人日)として、
犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていたんだといいます
(正月1日に鶏、2日に狗、3日に羊、4日に猪、5日に牛、
6日に馬、7日に人、8日に穀をそれぞれ占った
(当日の晴雨で吉凶を占ったもの)という説もあります。)
また、この日には7種類の野菜(七草)を入れた“羹(あつもの)”を食べる習慣があって、
これが日本に伝わって七草粥となったんだそうです
日本では平安時代から始められ、江戸時代より一般に定着しました
将軍以下全ての武士が七草粥を食べて人日の節句を祝ったといいます
また、この日は“新年になって初めて爪を切る日”ともされ、
七種を浸した水に爪をつけて、柔かくしてから切ると、
その年は風邪をひかないと言われているんですよぉ
1月7日は邪気を祓うための人の日
その一年の無病息災を願って食べられる七草粥は、
祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われています
1月6日の夜、あらかじめ用意した「七草」を、
“七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン”
と歌いながら、しゃもじやお玉杓子、包丁の背などで叩いて細かくして下準備
明けて7日の朝に粥を炊いて、叩いた七草を入れて七草粥にして、
朝食として食べる、というのが本来の決まりなんですって
地方によっても食材が異なる場合もあるらしいのですが、
一般的な七草を挙げてみましょう
“弱った胃腸を助けて食欲を増進する”という効果の他に、
糖尿病の合併症を防いだり、活性酸素を除去する働きがあるそうです
一つ一つ挙げてみますと・・・
『セリ(芹)』 水田や湿地に多く生えていて、香りの良い植物。
効能/健胃・食欲増進・解熱・利尿・去痰など
『ナズナ』 別名「三味線草」
効能/止血・消炎・鎮痛・利尿・解熱・下痢止めなど
『ゴギョウ(御形)』 別名「母子草」
効能/せき止め・去痰・扁桃腺炎・利尿など
『ハコベラ』 別名「はこべ」
効能/利尿・乳汁分泌促進・歯痛・消炎など
『ホトケノザ(仏の座)』 キク科の「コオニタビラコ」
効能/健胃・食欲増進・歯痛など
『スズナ』 現在の蕪(かぶ)を指します。
効能/消化促進・解毒・せき止め・そばかすなど
『スズシロ』 現在の大根を指します。
効能/消化促進・せき止め・去痰・利尿など
様々な効能があるんですねぇ
「春の七草」は早春の頃一番に芽吹くため、邪気を払うといわれた七草粥
これは何としても食べて、一年の無病息災を願わねばぁ
朝の行事食に間に合わなかった方々も、
今からでも遅くはありませんよぉ~
1月6日◎小寒
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1月6日は小寒(しょうかん)
二十四節気 の第23、十二月節(旧暦11月後半から12月前半)
1月5日頃(2015年は1月6日)、
期間としての意味もあって、
この日から、次の節気『大寒(2015年は1月20日)』までの期間です
『冬至(2014年は12月22日)』から数えて15日目頃、
暦の上で寒さが最も厳しくなる期間の前半ということになりますね
寒(かん、寒中・寒の内とも)と言って、
小寒の日を「寒の入り」とも言いいます
寒風と降雪の時節で、寒さが厳しくなる頃
今でも十分に寒いと思うのですが、
これからが冬本番ということになるんですねぇ
「寒稽古」や「寒中水泳」が行われるのは、この寒の時季です
因みに『立春』が「寒の明け」になりますよ
【寒四郎】
小寒から4日目
この日の天候がその年の麦作の収穫に影響があるとされ、
麦の厄日とされています
【寒九】
小寒から9日目
この日に降る雨は「寒九の雨」と呼ばれて、
豊穣の兆しという言い伝えがあるんですよ
皆様ご存知でしょうか
幼い頃歌ったりして聞き覚えのある『おおさむこさむ』は、
冬の寒さをテーマとした日本のわらべうたですが、
おおさむこさむ
山から小僧が泣いてきた
なんといって泣いてきた
寒いといって泣いてきた
おおさむこさむ
おおさむこさむ
歌詞には地方によってバリエーションがあるようで、
この「泣いてきた」の歌詞については、「やってきた」、「飛んできた」など、
微妙に異なる歌われ方もあるようです
一年で、最も寒い時期に突入しました
徐々に春に向かう『大寒』より、
寒の入りの小寒の方が寒いと言われているほど寒い時期
どうぞ皆様、体調管理にはくれぐれも御気をつけになって、
寒い寒い寒(寒の内)を乗り切ってくださいませぇ