睦月◎紅月
本日も、ご訪問ありがとうございます
京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
本日は、1月睦月(むつき)について・・・
旧暦1月を睦月と呼びましたが、
現在では新暦1月の別名としても用います
睦月という名前の由来には諸説ありまして、最も有力なものは、
“親族が互いに往来し、新しい年を迎え、仲睦まじく宴をする月”、
「睦び月(むつびつき)」であるからといわれています
他にも、「元つ月(もとつつき)」、「萌月(もゆつき)」、
「生月(うむつき)」から等の説があります
また、“稲の実を初めて水に浸す月”を指す「実月(むつき)」から
転じたという説もあるそうです
又1月の別名の『正月』とは、
「正」には“改める”、“改まる”の意味がありますね
つまり“年が改まった最初の月”という意味で『正月』といいますよ
しかし、1月15日の「小正月」を過ぎると『正月』という意味も色あせるので、
16日以降は「嘉月(かげつ)」、「正陽月(しょうようがつ)」、
「初陽(しょよう)」、「年初月(ねんしょげつ)」等と呼ばれています
季節としては晩冬(ばんとう)で(『小寒』から『立春』の前日まで)、
日本海側の雪国からは風に乗って、雪の便りが届く頃になりますよ
この頃の季節の言葉といいますと・・・
霜日和
霜が降りた後の晴天を呼びます
庭の土に立っていた霜柱は、跡形もなく消えて・・・
「日和」には、晴れて、嬉しい気分が含まれます
風花(かざはな)
冬の晴れた空に、きらきらと舞う小さな雪片のこと
日本海側で降った雪の一部が漂ってきたものです
本格的な冬の前ぶれになります
月冴ゆ(つきさゆ)
真冬は大気が澄みきるとき
夜空には、冴え冴えとした鏡のような月が昇ります
凛とした美しさがあります
そして、睦月の頃を代表するお花はといいますと・・・
雪割草(ゆきわりそう)
まだ雪の残っているころに、
雪を割るようにして咲き出すのが名前の由来です
高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯の湿った岩場に自生します
雪割草の中では、
「三角草(みすみそう)」と「洲浜草(すはまそう)」がよく知られています
葉が三裂するところから、「三角草」
葉の形が、祝いの席に飾る島台の“州浜”に似ているところから、「洲浜草」
また雪割草はハート型の葉っぱの形から、
英語では「Liver leaf(肝臓の葉)」とも呼ばれるそうですよ
花言葉は沢山あって、「はにかみや」、「高貴」、「自信」、「内緒」、
「信頼」、「忍耐」、「優雅」、「期待」、「和解」等など・・・
日本では、北海道から九州にかけて分布し、山林に生育します
光や温度に非常に敏感で、昼間でも日が遮られると1~2分で花がしぼんで、
再び日があたると、いつの間にか花が開きます
寒い時期に咲くので、花弁びらを開閉することで
花の中の温度を下げないようにしているといわれています
名前も、「福寿(幸福と長寿)」の草とお目出度く、
お正月等、福寿草の花と「南天」の実とセットで
“難を転じて福となす”という縁起物の飾り付けがされますね
根と茎は有毒なので、決して食べないように
福寿草には、沢山の別名があって、
「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」ともいわれます
旧暦の正月(2月)頃に咲き出すことから、
“新年を祝う花”として、お目出度い良い名前がつけられたものと思われます
山茶花(さざんか)
花の少ない晩秋から初冬にかけて咲き出します
長い間咲き続け、お正月を過ぎても私達を楽しませてくれます
「椿(つばき)」の漢名(中国名)の「山茶花」が、
いつの頃からかこの山茶花サザンカの名前として間違って定着したんだそうですよ
読みは「山茶花(さんさか)」→「茶山花(ささんか)」→「さざんか」
というぐあいに変化したんだといいます
「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」よいう花言葉をもっています
蝋梅(ろうばい)
お正月頃から咲き出して、花の少ない季節に咲く、うれしい花です。
とてもよい香りが特徴です
中国が原産で、日本には17世紀頃に渡来しました
唐の国から来たこともあって、「唐梅」とも呼ばれ、
中国名も 蝋梅であったことに因むといわれます
「蠟梅」、「臘梅」とも書きますよ
“蠟細工のような、梅に似た花”から「蠟梅」の名になった
また、臘月(ろうげつ:陰暦の12月)に、
梅に似た花を咲かせるところから、「臘梅」とも
(※臘月というのは、12月の別名、『師走(しわす)』のこと。
「臘」は、「年の瀬」、「12月」という意味があるそうです。)
花の後でできる実は、なんともユニークな形をしています
花言葉は「先導」、「先見」、「慈愛」、「優しい心」
そして、1月の四季色はといいますと・・・
紅月(べにつき)
紅色が新春を寿き、華やいだ印象をつくります
紅色は慶事に相応しい色
気持ちを鼓舞して一年のスタートを飾れる晴れの色です
エジプトが原産地とされるこの「紅花」は、
シルクロードで選ばれたキク科の二年草です
花弁で染めた華やかな色は、万葉人の心を据え、
多くの和歌にも詠まれています
紅色は、高貴な女性の口元を飾る色でもありました
“親族が互いに往来し、新しい年を迎え、
仲睦まじく宴をする月”、睦月
皆様がそれぞれの素晴らしい一年を、スタートされておりますをことを
心より願って・・・