「小正月」・どんど焼き
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京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
1月15日小正月(こしょうがつ)、関西では、この日までが『松の内』
旧暦の1月15日は『立春』後の望月(満月のこと)にあたって、
その昔、この日を正月としていた名残で、
元日を大正月(おおしょうがつ)、
1月15日を小正月と呼ぶようになったんでしたねぇ
大正月が「年神様」をお迎えする行事なのに対して、
“豊作祈願”や家庭的な行事が多い小正月
小正月の色々なお祝い事や慣わし事は、
今でも大切に守り伝えられているんですよぉ
本日は、そんな小正月のお祝い事や慣わし事についての続きです・・・
1月15日といえば、どんど焼といって、
神社でお正月飾りや古いお札などを燃やす、火の祭がありますねぇ
どんど焼は左義長ともいって、
小正月にお正月飾りや書き初めを燃やす行事で、
元日にお迎えした「年神様」を火に乗せて天にお返しする行事、
その煙に乗って「年神様」が天上に帰ってゆくとされています
左義長は、“三毬杖(さぎちょう)”という青竹でお正月飾りを焼いたことに由来するんですって
どんど焼、「とんど」とも呼ばれ、各地に様々な呼び名があるそうです
その火で焼いたお餅等を食べると、一年間“無病息災”で過ごせる、
火にあたると若返る、
書き初めを焼いた火が高く上がると、
字が上達するなどと言われています
吉書を焼く儀式だったんだそうですうよ)
このように、「年神様」を見送ってお正月行事も無事終了となるので、
1月15日を「正月事じまい」といって、
15日までを『松の内』とする地方もあるんですねぇ
因みに書き初めとは、
年が明けて初めて毛筆で一年の抱負や目標をしたためるものですよ
一般的には2日に行うようです
「吉書」とも呼ばれて、恵方に向かって、
おめでたい言葉や詩歌を書いたのが始まりなんだそうです
元々は宮中での儀式だったのが、
やがて江戸時代の寺子屋や明治時代以降の学校で習字が必修となって、
庶民の間にも広まるようになったんだそうです
正式には、学問の神様である「菅原道真」公の掛け軸を掛けて、
新しい筆と墨を準備して、「若水」で墨をすり、
恵方に向かって書をしたためるんだそうです
そして、この時したためた書はどんど焼で燃やすということですねぇ
地方色豊かな行事も行われているんですよぉ
かまくら
雪の「ほこら」を作って祭壇をもうけ、神様を祀る行事で、
子どもたちが火を灯して遊びます
かまくらは、雪を丸く固めて中を繰り抜いた、
「雪室(ゆきむろ)」と呼ばれる小部屋のことで、
かまくらの中には、水神様を祀るんだそうです
夜になると、かまくらに灯明をともし、
暗闇にほのかな明かりがいくつも並んで、幻想的な美しさをかもし出します
観光としてその美しい情景を楽しまれていますが、
もともとかまくらは見るものでなく、
中に入って、正面に祀られた水神様にお賽銭をあげて、
“家内安全”・“商売繁盛”・“五穀豊穣”などを祈願する為のものということです
かまくらの中にはむしろが敷かれて、
火鉢やコンロなども置かれ、
子供達が入って遊びながら、ここでお餅を焼いて食べたり、
甘酒を飲んだりします
そして水神様をお参りしたい大人達が来ると、
子供達子は“はいってたんせ(かまくらに入ってください)”、
“おがんでたんせ(水神様をおがんでください)”と言いながら、
甘酒や餅をふるまいます
大人達はお賽銭を水神様にあげてお参りをして、
子供達子にお餅や果物などを渡すんだそうです
こうして大人達が置いていったお賽銭やお餅などは、
子供達皆で分けて持ち帰るんだそうですよぉ
かまくらについては、深い歴史や地方によって様々な風習がありそうです
機会がありましたら、詳しくご紹介したいと思いますが、
今回はかまくらの語源について、簡単にご紹介したいと思います
①「かまど」の形と似ているから
かまくらの形はかまど型。しかし、形ばかりでなく、この中で実際にしめ飾りなどを焼いたので、「かまど」が語源になったとする説です。
②鎌倉大明神を祀ったから
古い書物に、かまくらの側に鎌倉大明神の旗が立てられている絵や、鎌倉大明神を祀ったとも書かれています。
③神座(カミクラ)からかまくらになった
雪室は神様の御座所、即ち神様のおいでになるところ神座であることから、この神座(カミクラ)がかまくらに変化したという説です。
④鎌倉権五郎景政を祀ったという信仰からでた説
後三年の役で、弱冠16才で勇敢に戦った景政を祀ったことから、かまくらとなったという説です。
⑤鳥追い歌の歌詞からという説
鳥追い歌に「鎌倉殿」という歌詞があることからかまくらになったという説です
これも子供達子が主役の行事です
なまはげは怠け者をいさめるために、
鬼が家々を訪ねて子どもを脅す行事で、本来は小正月の行事でしたが、
今では『大晦日』に行われているんですってぇ
それでは、なぜ子供が正月行事の主役になっているのでしょうか
それには、神様に最も近く、
神様が容易に扱いやすい者が子供だからという説があるそうです
お餅を食べたり甘酒を飲んだりして遊べるかまくらは子供達の天国、
逆に恐ろしい鬼に脅されるなまはげは子供達にとっては
地獄のような行事とも言えそうですねぇ
歴史と様々な風習が融合して
今日も続いている小正月の行事の色々・・・、
この先もずっと永く継承していきたいものですねぇ