★八朔(はっさく)★
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京都で8月1日といえば、八朔(はっさく)
八朔(はっさく)といっても、
柑橘類の八朔(ハッサク)ではありませんよぉ
新暦8月1日に芸妓さんや舞妓さんが、
お茶屋や芸事の師匠宅へあいさつに回るという伝統行事のことです
八朔(はっさく)というのは『八月朔日』の略で、
本来は、旧暦の8月1日のことをいいます
新暦では8月25日ごろから9月23日ごろまでを移動します
(秋分が旧暦8月中なので、早ければその29日前、
遅ければ秋分当日となりますね)
この頃、早稲の穂が実るので、
農民の間では、初穂を恩人などに贈る風習が古くからありました
このことから、田の実の節句ともいうといいます
この『たのみ』を『頼み』にかけて、武家や公家の間でも、
日頃お世話になっている(頼み合っている)人に、
その恩を感謝する意味で贈り物をするようになったということなのです
野山の自然素材を豊富に使った
巨大な「造り物」が名物の八朔祭が、毎年旧暦8月1日に近い、
9月第1土曜日・日曜日の2日間にわたって開催
五穀豊穣と子孫繁栄を願って八朔祭おこなわれ、
太鼓や笛のお囃子のなか、樽神輿をかついだ行列、それに続いて、
男性のシンボルをかたどったご神体を持った「てんぐ」が進み、
見物客の女性をご神体(長さ約60センチの木製)でつつく
このご神体でつつかれた女性は
子宝に恵まれるといういわれがあるだとか
その他の地域でも様々な八朔祭が行われています
そんな中、やっぱり京都で、八朔といえば、
芸舞妓さんが芸事の師匠やお茶屋などにあいさつ回りをする日
この日は正装の『黒紋付き』姿がキリリと美しい芸舞妓さんたちが、
盛夏の祇園の路地を行き交います
「おめでとうさんどす」、「おたのもうします」と
深々とお辞儀をして、挨拶をしてまわる姿が
祇園一帯の花街のあちらこちらで見られる日
日頃お世話になった人に贈り物をして、
日頃の感謝を伝えるという習慣である八朔
本来は旧暦8月1日のことなのですが、
新暦になってからも花街では、
お茶屋さんや芸事のお師匠さんらに、
日頃の感謝を伝える恒例行事として受け継がれているんですねぇ
古くから移り行く四季を愛すると共に、
大切にしてきた日本の季節ごとの歳時・年中行事
私たちも受け継ぎ、そして守っていきたいものですねぇ