Cobaの輝く花便り

~京都の四季と花暦~

・秋のお彼岸・

彼岸花本日も、ご訪問ありがとうございます彼岸花

 

 京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪

 

 

カッコ秋のお彼岸カッコのお花、「彼岸花」についての続きですつづく


ファイル0148.jpg

「彼岸花」は『リコリス』、


曼珠沙華マンジュシャゲ


またはマンジュシャカ)』とも呼ばれていますねぇ彼岸花


リコリス』は、ギリシャ神話の海の女神、


海の精であるネレイドの一人、


「Lycorias、Lycoris」の名前から採ったものと言われていますきゃっ

 

曼珠沙華』は、“天上の花”という意味で、


“おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天からふってくる”


という仏教の経典によるんですって彼岸花


前回、白い「彼岸花」もあるとお話ししましたねヒガンバナ


「彼岸花」は赤色だけと思いきや、


白色も黄色もあるんですよぉキラキラ


仏教でいう『曼珠沙華』は「白くやわらかな花」であって、


「彼岸花」の外観とは似ても似つかぬものなんだとか・・・ひらめき電球


又、「彼岸花」には異名が多く、


死人花(しびとばな)」、地獄(じごくばな)」、


「幽霊花(ゆうれいばな)」、「剃刀花(かみそりばな)」、


「狐花(きつねばな)」、「捨子(すてごばな)」、


「はっかけばばあ」呼んで、


日本では不吉であると忌み嫌われることもあったりしますあせる


反対に“赤い花・天上の花”として、


おめでたい兆しとされているんですから、何とも不思議ですねぇ驚き


ファイル0147.jpg


「彼岸花」の名は、カッコ秋の彼岸カッコごろから開花することに由来していますポイント。


花が咲いたの後で葉が伸びてきますが、


冬と春を越して夏近くなると葉は全く消えてしまいます彼岸花


この“花と葉を同時に見ることはできない”という特徴から、


日本では「葉見ず花見ず」ともいわれます彼岸花


因みに韓国では、『夏水仙ナツズイセン)』を、


花と葉が同時に出ないことから


“葉は花を思い、花は葉を思う”という意味で


「相思華(サンチョ)」と呼ぶんだそうですが、


同じ特徴をもつ「彼岸花」も「相思華」と呼ぶことが多いんですってきゃっ


こちらがその、『夏水仙』ですひらめき電球


ファイル0151.jpg

「彼岸花」には多くの異名があったり、

 

名の由来の別の説に、

 

“これを食べた後はカッコ彼岸(死)カッコしかない”というものもあったりと、



不吉であると忌み嫌われることもありますが・・・あせる

 

「彼岸花」の根のところには「リコリン」という毒があって


この毒は水で何回もさらせばとれるので
 

昔の人はこの根の部分からデンプンをとって   

 

飢饉の際の食料としたんだとか要

「彼岸花」は田んぼのあぜ道や土手で


見かけることが多かったりしますよねぇ田んぼ


ファイル0083.jpg


これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、
 

「彼岸花」の毒性のある球根を植えることで防ぐためなんですってグット


また、「彼岸花」の根茎は強いため、


田んぼのあぜ部分に植えて、あぜの作りを強くするためと言われていますよぉUP


ファイル0085.jpg

 

そしてまったく話はかわりますが、


カッコお彼岸カッコと言えば、「おはぎ」ですよねぇおはぎ


はてなマーク「おはぎ」はてなマーク「ぼた餅」はてなマークはてなマークおはぎ


見た目は同じ気がするのですが・・同じもの??違うもの??


実は、基本的には同じもので、


地域や季節によって呼び名や作り方が変わるんですってぇ耳


漢字で書くと「お萩」「牡丹餅」なんですよぉびっくり


もち米とうるち米を混ぜて炊き、


適度につぶして丸めたものを小豆あんで包んだ和菓子ですひらめき電球


小豆の粒を『萩』の花に見立てて「お萩」


『牡丹』の花に見立てて「牡丹餅」と呼んだそうきゃっ


おもちは五穀豊穣、小豆は魔除け(小豆の赤色には、


災いが身に降りかからないようにするお呪いの効果があるんだそうですよ)


に通じることもあって、


日本の行事に欠かせないものということですねぇ重要


また、今と違って昔は甘いものが貴重だったため、


「お萩」「牡丹餅」といえばご馳走で、


大切なお客様、お祝い、寄り合いなどでふるまわれ、


法要の際にも必ずお供えしていたといいますおはぎ


“棚からぼたもち”(労せずして


思いがけない幸運がめぐってくることをの例え音譜)と、


幸運の象徴にされていることからも、


いかに人々の暮らしに根付いていて、愛されていたのかが解りますよねぇグット

 

ファイル0149.jpg

ちょっぴり違う「お萩」「牡丹餅」おはぎ


【呼び名】


春に咲く『牡丹』の花にちなんで、春は「ほたもち」といい、


「牡丹餅」と書きます牡丹


ファイル0087.jpg


秋は『萩』の花にちなんで「おはぎ」といい、


「お萩」と書きますよぉキラキラ


ファイル0086.jpg



【形の違い】


『牡丹』は大きくて丸い花、『萩』は小さくてやや細長い花ひらめき電球


そこで、「ぼたもち」は大きめで丸い形に、


「おはぎ」は小ぶりで俵の形に作ります上向き


【あんの違い】


材料となる小豆は秋に収穫されますねぇあずき


よって、とれたての小豆が使える秋は、皮ごと使った「粒あん」にグット


冬を越した春は、かたくなった皮を取って「こしあん」にして使っていたといいますおはぎ


現在は、こうした違いに拘らないものが多くなっていますが、


本来は春と秋で区別していたわけですねぇ合格


(また、小豆あんを「ぼたもち」


きな粉をまぶしたものを「おはぎ」と呼んだり、


米粒が残らない餅状につぶしたもの(俗称:皆殺し)を「ぼたもち」


米粒が残ったもの(俗称:半殺し)を「おはぎ」と呼ぶなど、


地方によっても様々です)



さらに、夏と冬にも呼び名があるんですって驚き顔


夏は『夜船』、冬は『北窓』ビックリ


知りませんでしたあせる初耳です耳


杵を使って本格的な餅つきをする必要がなく、


静かに作れることから、こんな言葉遊びをしたんだとか・・・♪


夏は、


(餅なのに)いつついたのかわからない

(夜の闇で)いつ着いたのかわからない

『夜船』月への道

冬は、


(餅つきをしなくてもいいので)つきを知らない

(北向きでは月が見られないため)月を知らない

『北窓』暗い窓

 

 

「牡丹餅」、『夜船』、「お萩」、『北窓』と、

 

春夏秋冬の呼び名があるなんて洒落てますよねぇパチパチ

 

小さな疑問からこんな風流なお話しに行きつくなんて・・あかはーと

 

 

 

今度はカッコお彼岸カッコいついて、もう少しつっこんでお話ししたいと思います続く

 

御期待下さいませぇ~アップ