お盆の花『蓮』
本日も、ご訪問ありがとうございます
京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
月遅れのお盆(8月15日)にて、
ご案内出来なかった、お盆と言えばのお花、
蓮、蓮台についてです
蓮のインド原産のハス科多年性水生植物です
蓮は『蜂巣(はちす)』の略です
実の入った花床(花中央の黄色部分)は、
たくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることから
漢字の蓮は漢名からで、
種子が連なってつくことからといわれています
「水芙蓉(すいふよう、みずふよう)」、もしくは単に「芙蓉(ふよう)」、
「不語仙(ふごせん)」、「池見草(いけみぐさ)」、
「水の花」などの異称をもっています
蓮は、夏の朝に水面まで花茎を立てて開花します
朝早く開き午後3時頃には閉じるます
花の開閉は3回繰り返し、4日目には花びらが散るといいます
不思議ですねぇ~
蓮の花と『睡蓮』を指して、【蓮華(れんげ)】といいますね
これは仏教とともに伝来し、古くから使われた名です
また、地下茎は野菜の『蓮根(れんこん、はすね)』のことですねぇ
はすの実と呼ばれる果実(種子)にもでん粉が豊富で、
生食されている国もあるんですって
若い緑色の花托が生食にはよく、堅牢そうな外見の花托を破ると、
柔らかな皮の中に白いはすの実が入っています
種は緑色のドングリに似た形状で、これも甘味と苦みがあり、
生のトウモロコシに似た食感なんだとか
また甘納豆や汁粉などとしても食べられ、
中国や台湾 、香港 、マカオでは餡にして、
月餅、最中、蓮蓉包などのお菓子に加工されることも多といいます
蓮芯茶として飲まれたり、蓮肉(れんにく)という生薬として、
鎮静、滋養強壮作用があるといいます
その他にも、花、芽はお茶に、茎は食用になります
あまりピンとこない感じではありますが、
知らず知らずのうちに蓮を食している事もあるのかもしれませんねぇ
ここで、蓮の花の有難いお話でぇす
蓮の花には三つの徳があるのだそうです
一の徳は、汚泥不染(おでいふせん)の徳といいます
蓮地下茎がレンコンで、漢字で「蓮根」と書くことは、
先程お話ししましたねぇ
蓮の花は泥の中に咲きますが、決して泥には染まりません
清らかで美しい、見事な花を咲かせます
真っ黒な泥の上に咲いた花とは思えない程の美しさです
これは、私達人間も蓮の花と同じように、
たとえ泥(きたなく荒れた世の中)の中に生きているとしても、
それに染まることなく、
清らかで美しく生きるていくことができるんだよ
ということを教えてくれているんだそうです
二の徳は、花果(かか)同時(どうじ)の徳といいます
蓮の花は不思議な花で、
咲くと同時に花の中に実ができています
普通は花が咲いて、雄しべの花粉が
雌しべの先端(柱頭)について初めて果実が出来てきますね
花粉は風や虫達の助けがなければ雌しべにつきません
でも蓮は自分の力でちゃんと実を付けることが出来る特別な花なんです
そして花と同時に実が出来ているのは、
発心(ほっしん)即到(そくとう)を意味するのだそうです
発心即到というのは、
“何かをやろうと心に思うことで、既に到達できる”という意味です
行う前から先々の事を不安に思ったり、
悲観的に考えるのではなくて、
心に決めたことを実行してみてこそ、成功への道につながるのですねぇ
“思いは実現する”の心を感じます
この発心即到の言葉を知って以来Cobaは、
勇気をもって自分を奮い立たせていますよぉ
三の徳は、種子不失(しゅしふしつ)の徳といいます
数十年前にある遺跡で見つかった蓮の種子は、
約3000年前のものと判明したのですが、
それを植えると見事に成長し、花を付けたそうです
大賀ハスと名付けられたその花が教えてくれたことは、
蓮の種子は、何千年たっても間違いなく発芽するということです
これは私たちの仏性(清らかな心)は、
いかなることがあっても死滅することは絶対にない
ということを表しているそうです
“清らかさや聖性の象徴”として称えられる蓮の花
蓮の花は私達に沢山の事を教えてくれています
大それたことは申せませんが、
蓮の花のように、Cobaもいつか
清らかで美しい、見事な花を咲かせられる様、日々生きていきたいな
そんな事を感じた蓮の花のお話でしたぁ