まだまだお月見あれこれ♪
本日も、ご訪問ありがとうございます
京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
『仲秋』の十五夜の『お月見』の祭事は、
中国(唐)から伝わったんでしたねぇ
平安時代頃から貴族などの間では、
『観月の宴』や、舟遊び(船などに乗って、
水面に揺れる月を楽しむ)で歌を詠んで、宴を催したといいます
(平安貴族達は、月を直接見ることをせず、
杯や池にそれを映して楽しんだんだそうです)
初秋は台風や秋雨の日々が続きますが、
『仲秋』には大陸の乾燥した冷たい空気が流れ込むため、
秋晴れに恵まれた大気の澄んだ季節となり、
月がとても美しく見えますねぇ
そこで、貴族などの上流社会で『観月の宴』を催して、
風雅に月をめでて楽しんでいたのが、
のちに作物の「収穫祭」と結びついて、
人々は豊かな実りの象徴として十五夜を鑑賞し、
お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになったのだといいます
現代では、月が見える場所などに、薄(すすき)を飾って
月見団子・収穫した野菜や果物(里芋・枝豆・栗など)を盛り、
「御酒」を供えて月を眺めますねぇ(お月見料理)
そんな『お月見』といえばお供えものについてみてみましょう
月見団子
穀物の収穫に感謝し、米を粉にして丸めて作ったのが
月見団子のはじまりだといいます
月と同じく丸い月見団子をお供えし、それを食べることで、
健康と幸せが得られると考えられているからです。
(月見団子が丸いのは、月が満ちる姿を模しているからで、
豊作祈願や収穫祝いに加えて、
ものごとの結実、健康や幸福をあらわしているんですって)
十五夜では、十五にちなんで、
一寸五分(約4,5㎝)の大きさのお団子を作ると縁起が良いとされています
但し、丸とはいえ、ピンポン玉のような真ん丸は、
死者の枕元に供える「枕だんご」に通じるので、ほんの少しつぶします
また、地域に根ざした様々な月見団子もあるそうです
「里芋」のような形であんこを付ける地域もありますよ
関西に多いスタイルで、
Cobaの住む京都の和菓子屋さんでもこのスタイルを見かけますよぉ
これは芋名月の「里芋」に見立てていて、
あんこが里芋料理の「衣かつぎ」の皮や、
月にかかった雲を表しているんですって
そして、月見団子の供える数にも決まりがあって、
2つの説があるそうです
【満月の数⇒12個】
その年に出た満月の数を供えるので平年は12個、閏年は13個
【十五夜⇒15個】
十五夜だから15個(十三夜には13個)
15個の並べ方は、下から9個、4個、2個
15を簡略して5個にする場合もあるそうです
昔は月の満ち欠けによって暦が作られ、
農作業も進められていましたから、満月の数や、
新月から何日目の月か(○○夜)ということには大きな意味があって、
それが団子の数になったのしょうねぇ
収穫した野菜や果物(里芋・枝豆・栗など)
「里芋」などの芋類の収穫を祝う行事でもあるため、
「里芋」や「さつまいも」などをお供えします
さらに、旬の野菜や果物を供え、収穫に感謝をします
とくに葡萄のような“ツル”ものを供えると、
“月と人とのつながりが強くなる”と言われ、
縁起の良いお供え物でなのですよぉ
薄(すすき)
薄は、作物や子孫の繁栄を見守ってくださる
月の神様の「依り代」と考えられています
本来は「依り代」として『稲穂』をお供えしたいのですが、
稲刈りの前にあたるため、
稲穂に似た薄が選ばれたといわれています
また、薄の鋭い切り口が魔除けになるとされていて、
『お月見』のあと、軒先に吊るしておく風習もあるんですよぉ
薄のほかに、『秋の七草(萩、尾花(薄)、葛、
女郎花、藤袴、桔梗、撫子)』や野の花を飾ってみるのも良いですねぇ
季節の花や身近な花で彩りを添えて、心を込めて供えましょう
しかし、誰もが心待ちにする『お月見』の祭事でも、
天候次第で月を見られない場合もありますね
地方によって、『十三夜』・十五夜・『十七夜』
・『二十三夜』など、特定の月齢の日に、
月の出を待つ月待ちいう風習があったといいます
『十七夜』以降を「立待月(たちまちづき)」、
「居待月(いまちづき)」、「寝待月(ねまちづき)」、
「更待月(ふけまちづき)」、と言いますね
月待ちのは、たくさんの人が集まって、
お供え物をして月の出るのを待ち、
月を拝んで、飲食を共にしたんだといいますよぉ
今年の十五夜は終わってしましましたが、
他にも「十三夜」、「十日夜」の『お月見』が残っていますよぉ
「十三夜」は、旧暦9月13日(2014年は、10月6日)
「十三夜」は、十五夜に次いで美しい月だといわれています
「十日夜」とは、旧暦10月10日に行われる収穫祭で、
東日本を中心に行われています
西日本では旧暦10月亥の子の日や11月に、
類似する収穫の行事がありますね
「三の月」ともいって、この夜にみる月が
その年の収獲の終わりを告げるとされていました
「十日夜」は『お月見』がメインではないため、
月齢に関係なく新暦の11月10日に
お祭りを実施する地方が多いようですよぉ
残る『お月見』チャンス
皆様、どうぞ存分に楽しんでくださいませねぇ