お正月あれこれ♪
本日も、ご訪問ありがとうございます
京都の四季とCobaのお花と共に暮らす日常をお便りします♪
2015年、『元日』、未(ひつじ)年
皆様、素晴らしい新年を迎えていらっしゃることと思います
これより数回にわたりまして、
新しい一年の始まりお正月についてお話したいと思います
お正月というのは本来は、一年の最初の月のこと
年神様(としがみさま、歳神とも)をお迎えする行事のことで、
1月の別名でもありますね
現在は、年頭の祝いをする『三が日(元旦から3日まで)』や
『松の内(元旦から7日または15日まで)』をさすのが一般的です
「正」には“年の始め”という意味がありますよ
『元旦』から、『松の内』、さらに1月15日(地方によっては20日)の『小正月』まで、
さまざまなお正月の行事が行われますねぇ
1月を【睦月】と呼ぶのも、お正月に一家揃って睦みあう様子を表したものなんですよ
多くの方がお正月を家族で過ごして、「おせち料理」を食べたり、
「お年玉」のやりとりをされたりしますが、
この一つ一つのものごとにも大切な意味が込められているんですよぉ
昔から、『元旦』には年神様という新年の神様が、
1年の幸福をもたらすために各家庭にやってくるとされています
年神様は祖霊神であって、田の神、山の神でもあるため、
“子孫繁栄”や“五穀豊穣”に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされて、
「正月様」、「歳徳神(としとくじん)」とも呼ばれています
その年神様を迎え入れてお祝いして、
たくさんの幸せを授けてもらうために、
様々なお正月行事や風習が生まれたということですね
新しい年を“迎える”と表現したり、“一年の計は元旦にあり”といったりするのも、
年神様を『元旦』にお迎えするからなんですねぇ
おなじみの“明けましておめでとうございます”という挨拶には、
無事に年を越し、年神様をお迎えできた慶びと
感謝の気持ちが込められているんですよ
因みに、『元日(がんじつ)』というのは、1月1日を・・・
『元旦(がんたん)』というのは、1月1日の朝のことを指すんですって
年神様が降臨するのは『元旦』、つまり1月1日の朝ということになりますよ
では、時代が変わっても、受け継がれているお正月行事や風習について
お話ししたいと思います
お正月は家に年神様をお迎えする行事ですから、
年末に「煤払い(すすはらい)」をしたり、
お正月に「門松」や「しめ飾り」を飾るのは、
いずれも年神様を迎えるための準備ということですね
「正月事始め」
以前お話ししましたが、12月13日は「正月事始め」といって、
「煤払い」、「松迎え」などのお正月の準備にとりかかる日とされていますね
もともと12月中旬ぐらいから正月準備を始めていましたが、
12月13日は婚礼以外は万事に大吉とされる『鬼宿日』にあたることから、
年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日とされて、
「正月事始め」として定着していきました
(12月8日の事始めからお正月の準備をするところもありますよ)
「煤払い」
お正月を迎えるにあたって、家の内外の煤(すす)や塵(ちり)を払い、
清掃する行事「煤掃き」ともいいます
平安時代にすでに行われていたといわれていて、
12月13日に行うようになったのは江戸時代からなのだそうです
この「煤払い」は単なる年末の「大掃除」とは違って、
年神様を迎える準備のための信仰的な行事でした
お正月を迎える物忌みの始まるのが13日で、
そのための清掃だったのですねぇ
1年間にたまった埃を払い、隅から隅まできれいにし清めると、
年神様がたくさんのご利益を授けてくださるといわれていました
年神様を迎えるための大切な行事、「煤払い」、「大掃除」ですが、
因みに『元日』に掃除をすると、福を掃き出してしまうと言われているんですよ
「松迎え」
本来は、「門松」にする“松”や「おせち料理」を調理するための薪などを、
12月13日に採りに行っていたそうで、これを「松迎え」といいますよ
「門松」
「門松」は年神様が迷わずやってくるための目印です
年神様がいらっしゃる印として、玄関前に飾ります
「常緑の“松”は神様が宿る木」であって、
神様をお待ちするのにふさわしいと考えられ、“松”が使われるようになりました
“雄松”と“雌松”を左右一対に並べ、玄関に向かって左の「門松」を“雄松”、
右の方を“雌松”と呼びますよ
真っ直ぐに節を伸ばす“竹”と、
新春一番に香り高く咲く“梅”が縁起物として添えられるようになり、
現在に至っています
「門松」は門の前に飾るものですが、
昔は庭に“松”などの常緑樹を一本立てて、年神様の依代にしていたといわれています
玄関前や門前に対で立てるようになったのは、江戸時代頃からなんですって
「門松」を飾っておく期間=年神様がいらっしゃる期間となるので、
これを『松の内(一般的には1月7日まで)』といって、
年始の挨拶や「年賀状」のやりとり、「初詣」をするのも
『松の内』とされているんですよぉ
又、「門松」を29日に立てるのを「苦立て」、
31日に立てるのを「一夜飾り」といって、避ける風習があります
年神様をお迎えする準備を前日に慌ただしく行うことは失礼にあたるからですねぇ
また、葬儀の飾りが一夜限りであることから、
縁起がよくないという説もあるんだそうですよ
12月13日に「松迎え」で採りに行ってった“松”を使うので
通常「門松」は、12月13~28日か30日に飾るのが良いそうです
これはお正月飾りの「しめ縄」も同じなんですよ
「しめ縄、注連縄」
年神様は、お正月の間、それぞれの家に滞在されます
神社と同じように、玄関に「注連縄(しめなわ)」を飾るのは、
そこが、神様がいらっしゃるのに相応しい神聖な場所であるということ
「門松」に通じる所がありますね
日本では、古くから季節の節目に先祖を奉り、
“五穀豊穣”を祈る習慣がありました
特に、新しい年を迎えるために盛大に行われてきたお正月行事
まだまだ続くお正月行事あれこれ・・・
ご期待下さいませぇ